医院名 |
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セキイイン 関医院 |
院長 |
セキ カズヒロ 関 和宏 |
住所 |
〒847-0062 佐賀県唐津市船宮町2302-33 |
診療科目 |
内科、糖尿病内科、消化器内科、皮膚科、アレルギー科、泌尿器科 |
電話番号 |
0955-72-8265 |
糖尿病は、体の栄養分である糖を身体にうまく運ぶことができなくなり、血液に糖があふれてしまう状態です。
糖の利用には、すい臓から出てくるインスリンの働きが重要で、何らかの原因ですい臓の機能が悪くなり、インスリンの出が悪くなると、糖が利用しにくくなり、血液の中にたくさん残ってしまいます。
血糖値が高い状態が長く続くことで、血管がダメージを受けてしまいます。
このダメージが蓄積した状態が動脈硬化で、血管は全身を走っているため、眼、じん臓、神経、脳卒中、心筋梗塞などの合併症を起こす原因となります。
他にも骨粗しょう症、うつ病、不眠、睡眠時無呼吸症候群、認知症などがあります。
また免疫力が低下して、風邪や肺炎、膀胱炎などにかかりやすくなります。
様々な身体へのダメージにより、日常生活の質を下げてしまうことなります。
1型糖尿病と2型糖尿病がありますが、どちらもすい臓に問題があり、インスリンの出が悪いことは同じですが、少し異なっています。
インスリンを作る細胞が、ウイルス感染などをきっかけに破壊されて、からだの中のインスリンの量が絶対的に不足して発症します。
遺伝でインスリンが出にくい体質を持つ、また運動不足や脂肪の過剰摂取などの生活習慣により、インスリンの働きが悪くなるといった条件が組み合わさって発症します。
日本の糖尿病患者の約95%以上は、2型糖尿病です。
その他、遺伝子の異常や、肝臓や膵臓の病気が原因となるものや、妊娠中に発見される妊娠糖尿病があります。1型糖尿病と2型糖尿病で治療が異なってきます。
まずは自分がどちらになるかきちんと調べましょう。
以下の症状にあてはまるものがいくつかあれば、糖尿病の可能性があり、一度検査されることをおすすめします。
糖尿病では、きちんと「血糖コントロール」をしないと、血液中にあふれたブドウ糖が全身の血管にダメージを与え、様々な合併症を招くようになってきます。ある病気が元になって起こってくる、別の病気や症状のことです。
糖尿病の合併症には、三大合併症と言われる「糖尿病網膜症」「糖尿病性神経障害」「糖尿病性腎症」や大血管障害(心筋梗塞や脳梗塞、末梢動脈性疾患など)があります。
目の内側には、網膜(目から入った光が像を結ぶ場所)という膜状の組織があり、ここには光や色を感じる神経細胞が敷きつめられています。
高血糖が長い期間にわたって継続すると、ここに張りめぐらされた細い血管が動脈硬化によるダメージを受けます。
血液の流れが悪くなって栄養と酸素が十分に供給されなくなり、視力が低下してきます。進行すると出血や網膜剥離を引き起こしたり、時には失明を来たしたりするケースもあります。
かなり進行するまでは自覚症状が無いことも多く。「まだしっかり見えているから大丈夫」といった自己判断は禁物です。
糖尿病の人は、目に特別な異常を感じなくても定期的に眼科を受診し、検査を受け続ける必要があります。
また、糖尿病は白内障や緑内障の原因にもなります。
主に足や手の末梢神経が障害され、「手足のしびれ」「やけどや怪我の痛みに気づかない」などの症状が現れてきます。
ほかにも胃腸の不調(下痢・便秘)、顔面神経麻痺、立ちくらみ、発汗異常、ED(勃起不全)など、様々な症状が現れてきます。
足の感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなることで、足の怪我から、足が腐ってくる壊疽(えそ)という状態になり、足切断に至ることがあります。
血液をろ過して尿をつくる腎臓の糸球体(しきゅうたい)という部分の毛細血管が傷害されて機能が損なわれ、次第に尿がつくられなくなり、やがて人工透析に至ります。
週に2~3回、定期的に透析を受ける必要が生じるので、日常生活に少なからぬ影響が及んできます。
現在、人工透析の原因第1位が、糖尿病によるものです。他の合併症同様に、自覚症状が無いままに進行します。
早期に発見するためには、定期的な腎機能の検査が欠かせません。
高血糖が続くと、細い血管だけでなく太い血管もダメージを受けます。動脈硬化を起こした血管は狭くなり、時には詰まってしまうこともあります。
血流が悪くなったり、完全に詰まったりすると、狭心症や心筋梗塞などの心臓病*をはじめ、様々な病気を引き起こします。
※糖尿病の人は血糖値が正常な人より、約3倍も心臓病の発症リスクが高いことが知られています。
心臓に酸素や栄養を供給している血管が硬くなったり、狭くなってきます。心臓の血管の中が狭くなったところに、血液の塊(血栓)が詰まって血管を塞いでしまうと、酸素が供給されなくなった部位がダメージを受け、心筋梗塞を発症します。
普通の方であれば、心筋梗塞が起こると胸が強く締めつけられるような激しい痛みが生じますが、糖尿病による神経障害を持っている患者さんでは、痛みを覚えないケースもあります(無痛性心筋梗塞)
脳の血管が詰まってしまい、詰まった箇所の先に血液が供給されなくなってしまうのが脳梗塞です。
そして閉塞を来たした場所に応じて、様々な症状が引き起こされます。半身の麻痺や言葉の障害などが代表的です。
足の血管の動脈硬化が進行し、動脈の狭窄や閉塞によって血流が悪化することによって引き起こされます。
足やふくらはぎが痛くなって運動ができない、休み休みでないと歩けない(間欠性跛行)などの症状が現れてきます。
生活・行動範囲も制限されてきます。さらに症状が進むと、潰瘍や壊疽(えそ)を起こしてしまい、足を切断しなければならなくなるケースも出てきます。
一人ひとり食事療法の大切なポイントは違います。皆さんの食事状況など(炭水化物が多い、果物・お菓子が大好き、外食・お酒が多い、朝食を抜く、夜ご飯が遅いなど)を伺わせて頂いた上で、その方に合った食事療法をお話し致します。糖尿病の食事療法については、様々な情報がテレビ・本・ネット上にも情報があふれ、迷われることも多いかと思います。食事が変わるだけで、薬を増やしたり、インスリンを使わなくても糖尿病の状態が、非常に良くなることも多いです。
なにより「実行しやすい」食事療法をご提案できるよう努めています。
一効果的な運動療法についても一人ひとりの身体の状態により違います。運動についても様々な情報があふれて、迷われる方も多いと思います。
コツをおさえた運動療法についてアドバイスいたしております。
糖尿病の治療薬には、大きく分けて、内服薬と注射薬があります。
内服薬は、インスリンの効き目をよくする薬、膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促す薬、糖の吸収をゆっくりにしたり、尿に排泄して血糖値をおさえる薬、の3つに分けられます。注射薬には、インスリンとGLP-1アナログがあります。
インスリンは、不足しているインスリンを補うもので1型糖尿病の方には必須の治療になります。
インスリンの打ち方は2型糖尿病の方であれば1日1~4回まで様々な治療法があります。
GLP-1アナログは、食事をしたときに消化管から分泌されるインクレチンというホルモン(すい臓に働きかけて血糖の上昇に合わせてインスリンの分泌を促す作用を持つホルモン)の働きの効きめを長くしたもので、血糖に応じて働く薬であるため、他の薬との組み合わせにもよりますが、単独では低血糖を起こしにくいという特徴があります。
糖尿病の治療薬には、最近、多くの薬が登場し、身体の状態にあった薬の様々な選択ができるようになってきました。
飲み薬や注射を使用中で、なかなか改善しない方、体重が増加して困っている方、低血糖が心配な方など、不安に思われている方は、一度ご相談にいらしてみませんか。患者さまの身体の状態をきちんと把握し専門医の立場から総合的に判断し、薬物治療をすすめていきます。
病態や体質にもよりますが、食事・運動療法を効率よく行っていただくことで、のみ薬やインスリンを減らす方もいらっしゃいます。
薬に不安のある方は、ご相談されることをお勧めいたします。
糖尿病治療においては、専門医師および専門スタッフによる専門的な治療ないし日常的な生活における指導、フットケア等の合併症予防に努めております。また、管理栄養士による栄養指導を実施し、生活習慣の改善から徹底した管理を行っております。
当院では外来でのインスリン導入およびインスリン管理における指導を専門スタッフにより行い、入院せずに日常生活でのコントロールを目指した治療も行なっております。
当院では糖尿病の治療と併せて糖尿病足病変の予防と治療を行っております。
患者さまに足のケアと共に足の洗い方、爪の切り方、観察の仕方等足に対する指導を行っております。
外来受診の際には遠慮なく医師、看護師にご相談下さい。